公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第1問(2010年度山形県公立高校入試)

問題

次のア〜エは我が国が近代化を推し進めた時期のできごとです。おこった年の古い順に並べ替えて、記号で答えなさい。

日英同盟が結ばれる
秩父事件がおこる
第一回帝国議会が開かれる
地租改正が始まる

正解

エ→イ→ウ→ア

解説

地租改正(1873年)は版籍奉還や廃藩置県などと共に明治政府の最初のころの政策で、選択肢の中では一番古いです。また大日本帝国憲法の公布から第一回帝国議会(1890年)の開催、そのあと日清戦争、日英同盟(1902年)、日露戦争と大きなできごとが続きます。エ→ウ→アの順番は比較的易しいと思われます。

 

問題となる秩父事件(1884年)とは、自由民権運動の影響下で埼玉の秩父地方の困窮した農民が中心となって起こした武装蜂起事件のことです。

この事と地租改正のため小作農が増え、その多くが貧しかった事、自由民権運動の結果として帝国議会が開催された事を理解していれば、正解にたどり着くことができるでしょう。

 

歴史の勉強では時の権力者とその周りの出来事に注目しがちですが、同時代の一般大衆の生活がどうなっていたかを知ることもとても大事なことではないでしょうか。