公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第100問(2012年福島県公立高校入試)

問題

次のア~エは、下記の略年表中のAの期間のできごとについて述べたものである。ア~エを年代の古い順に左から記号で答えなさい。

  1. 1543年 ポルトガル人が種子島に漂着し、鉄砲を伝える
  2. 1641年 幕府がオランダ商館を出島に移し、鎖国体制を固める
明智光秀が、京都の本能寺で織田信長を自害に追い込んだ。
徳川家康が、征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開いた。
李舜臣の水軍が、朝鮮に出兵した日本の水軍と戦った。
圧政に苦しんだ島原や天草の人々が、天草四郎を大将として一揆をおこした。

正解

ア→ウ→イ→エ

解説

織田信長は琵琶湖の南岸に安土城を築き、全国統一を目指しましたが、1582年本能寺の変で自害しました。

信長の後継者となったのは豊臣秀吉で、全国統一を成し遂げた後、1592年(文禄の役)と1597年(慶長の役)の2度朝鮮に出兵しました。李舜臣の水軍によって補給に苦しんだと言われていますが、近年の研究では補給に大きな問題はなかったと考えられています。

秀吉は晩年京都に伏見城を建て隠居し、この城で亡くなりました。この地はのちに桃山とよばれ、織田信長と豊臣秀吉が政治権力を持った約30年の安土桃山時代の由来となっています。

1603年に江戸幕府を開いた徳川家康は朱印船貿易で東南アジアと交易を行いましたが、3代将軍家光のころになると、キリスト教の広まりを抑えるべく鎖国に転じ、1637年の天草・島原一揆を経て、オランダ以外のヨーロッパの国々と国交を断絶しました。

 

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