公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第111問(2012年石川県公立高校入試)

問題

次のア~オは「歴史の舞台となった都市でのできごと」について述べたものである。ア~オを年代の古い順にならべ、記号で答えなさい。

唐の都にならって新しく造られた平城京に都が移され、仏教が栄えた。
征夷大将軍に任命された源頼朝は、鎌倉を本拠地として、武士による政治を始めた。
奥州藤原三代の基礎を築いた藤原清衡(ふじわらのきよひら)が、平泉に中尊寺金色堂を立てた。
町人に支えられた文化が開花し、江戸は政治の中心だけでなく、文化の中心ともなった。
11年にわたる戦乱によって荒廃した京都であったが、町衆の力で復興に向かった。

正解

ア→ウ→イ→オ→エ

解説

平城京遷都は710年。

平安時代後期に奥州(陸奥国、現在の福島県・宮城県・岩手県・青森県の一部)で栄えた奥州藤原氏は、1189年に源頼朝によって滅ぼされました。平氏や奥州藤原氏を倒した頼朝は1192年に征夷大将軍に就きました。

奥州藤原氏の栄枯盛衰は松尾芭蕉の「奥の細道」で描かれており、国語の教科書に多く採用されています。

京都での11年にわたる戦乱は応仁の乱で、「惣」、「一揆」、「町衆」など住民の自治に関する用語が室町時代のキーワードです。

江戸時代の17世紀末から18世紀初め頃、上方(大阪・京都)を中心に生まれたのが元禄文化で、19世紀はじめに江戸の町人を中心とした文化が化政文化です。化政文化の代表的なものは川柳や狂歌、そして錦絵です。錦絵は浮世絵の中で多色摺りの木版画のことで、浮世絵は当時の風俗画全体のことです。

 

錦絵を読む (日本史リブレット)

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