公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第132問(2012年山口県公立高校入試)

問題

次のア~ウは、近代以降の我が国の外交上のできごとについて述べたものである。年代の古い順に並べ、記号で答えなさい。

日韓基本条約を結ぶ。
沖縄が返還される。
国際連合に加盟する。

正解

ウ→ア→イ

解説

第二次世界大戦の日本の戦後処理問題で、入試ではよく出される分野です。

1945年(昭和20年)にポツダム宣言を受け入れた日本はアメリカを中心とする連合国に占領されました。

1951年(昭和26年)日本はアメリカなど48カ国とサンフランシスコ平和条約を結び主権を回復しました。また同時に日米安全保障条約を結び、アメリカの同盟国となりました。

サンフランシスコ平和条約を結ばなかったソ連とは1956年(昭和31年)に日ソ共同宣言で国交を回復し、同年に国際連合に加盟しました。ソ連は国際連合の安全保障理事会の常任理事国で、国連で大きな力を持っていました。

日本の植民地だった韓国とは1965年(昭和40年)に日韓基本条約を結び、国交が正常化されました。

中国とは1972年(昭和47年)に日中共同声明で国交が回復し、1978年(昭和53年)に日中平和友好条約が結ばれて国交正常化しました。

沖縄では第二次世界大戦で激しい地上戦が行われ、多くの日本人、アメリカ人が亡くなりました。アメリカ軍による沖縄の占領は長く続き、本土に復帰したのは1972年(昭和47年)で、日本の主権回復から21年後で日中共同声明と同じ年です。この頃は高度経済成長も終わりを迎えようとしていました。