問題
次のア~ウは下記の略年表中のA~Fのいずれかの時期の社会の様子を示している。ア~ウがあてはまる時期を一つずつ選び、記号で答えよ。
- 大化の改新が行われる
- A
- 平安京に都が移される
- B
- 院政が始まる
- C
- 承久の乱がおこる
- D
- 応仁の乱がおこる
- E
- 江戸に幕府が開かれる
- F
- 日米修好通商条約が結ばれる
- ア
- 本百姓の中には、土地を集めて地主になる者や土地を失って小作人になる者があらわれた。
- イ
- 京都では町衆が中心となって町ごとの団結を強めて自治を行い、祇園祭を復興した。
- ウ
- 口分田が不足してきたため、新しく開墾した土地であれば永久に私有することが認められた。
正解
ア→F イ→E ウ→A
解説
アは743年の墾田永年私財法のことで、奈良時代のできごとで平安京に都を移す前のできごとです。
祇園祭は平安時代に始まる京都の伝統行事で、応仁の乱(1467年)によって途絶えましたが、町衆と呼ばれる京都で自治組織をつくった有力な商工業者が復興させました。
室町時代、戦国時代のキーワードは「自治」です。村では惣(惣村)と呼ばれる自治組織がつくられ、山城の国一揆(京都府)や加賀の一向一揆(石川県)、京都のほかにも堺、博多の貿易都市で自治が行われました。また戦国大名は分国法を作って領地を治めました。
江戸時代に入ると農村でも貨幣経済が浸透し、商品作物がつくられるようになりました。商品作物とは、年貢や自家消費のためでなく、販売を目的とした木綿や菜種などの作物のことです。商品作物の栽培によって農民の貧富の差が拡大していきました。