公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第32問(2010年度愛媛県公立高校入試)

問題

平安時代に起こった我が国のできごとを、ア~エから二つ選び、年代の古い順にその記号を答えよ。

足利義政が京都に銀閣を建てた。
紀貫之らが「古今和歌集」を編集した。
本居宣長が「古事記伝」を著した。
空海が高野山に金剛峰寺を建てた。

正解

エ→イ

解説

空海は、平安京に遷都した桓武天皇の在位中に唐に渡り、帰国後816年に現在の和歌山県の高野山に金剛峰寺を立て、新しい仏教である真言宗を開きました。

古今和歌集は平安時代前期905年に成立した和歌集で、かな文字(ひらがな・カタカナ)が使われていました。

空海は書道家として知られ、また優れた漢詩も多く残しています。この問題で平安時代における漢字からかな文字へ、漢詩から和歌への移り変わりを見てとることができます。ただし公的な文書はその後も漢文です。

足利義政は室町幕府の将軍で、銀閣には書院造の建築様式が見られ、現在まで続く和風建築のもとになっています。

本居宣長は江戸時代の国学者で古事記伝は古事記の注釈書です。古事記伝は現在でも古事記研究の基礎になっています。

 

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