公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第36問(2010年度長崎県公立高校入試)

問題

次のア~ウは、明治時代以降の主なできごとについてまとめたものである。ア~ウに示したできごとを年代の古い順に並べ、その記号を答えよ。

原敬を首相として、ほとんどの大臣を政党員で構成する本格的な政党内閣が初めて組織された。
岩倉具視や大久保利通らを中心とした使節団がアメリカやヨーロッパをの国々を訪れた。
陸軍の青年将校たちによる二・二六事件がおこり、軍部の政治への発言力が高まった。

正解

イ→ア→ウ

解説

1871年(明治4年)岩倉使節団は欧米の視察と条約改正の準備を目的として、多数の留学生と共に出発しました。留学生の中には女子も含まれ、2024年(令和6年)に5千円紙幣の肖像画となる予定の津田梅子もいました。

使節団帰国後に政府を主導したのは大久保利通でしたが、西南戦争翌年の1878年(明治11年)暗殺されました。

原敬内閣は1918年(大正7年)に組閣されましたが、1921年(大正10年)東京駅で原敬首相が暗殺され終わりを迎えました。

1936年(昭和11年)の 二・二六事件では首相経験者でもある高橋是清大蔵大臣と斎藤実内大臣が殺害されました。青年将校らは首相官邸も襲撃し時の首相岡田啓介を殺害したと判断しましたが、実際に殺害されたのは首相秘書官でした。