公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第39問(2010年度鹿児島県公立高校入試)

問題

次のア~エは、平安時代から鎌倉時代にかけておこったできごとである。年代の古いものから順にならべて、記号で答えなさい。

北条泰時が御成敗式目を制定する。
平清盛が太政大臣になる。
源頼朝が征夷大将軍になる。
元軍が2度にわたって日本に襲来する。

正解

イ→ウ→ア→エ

解説

1167年平清盛は武士として初めて太政大臣となり、平氏は栄華を極めますが、清盛の死後急速に力を失い、源頼朝率いる源氏に滅ぼされました。

1192年源頼朝は征夷大将軍となり、名実ともに鎌倉幕府が成立しました。

頼朝の死後、将軍を支える執権として北条氏が力を持ち、北条泰時が1232年御成敗式目を制定しました。これはその後続く武家社会の法として長く影響力を持ちました。

鎌倉幕府は1274年(文永の役)1281年(弘安の役)と2度の蒙古襲来を退けましたが、御家人に対する恩賞が十分でなく、御家人の不満がたまり、その後の幕府滅亡の原因の一つになりました。

鎌倉、室町の歴史を理解するには御恩と奉公の関係を正しくおさえておく必要があります。