公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第57問(2011年富山県公立高校入試)

問題

昭和から平成にかけてのできごとについて、次のア~エを年代の古い順に並べて答えなさい。

バブル経済が崩壊し、景気が後退した。
中東での戦争をきっかけに石油危機がおこった。
経済の民主化がすすめられ、財閥が解体された。
白黒テレビや電気洗濯機が売り出され「三種の神器」として人気を呼んだ。

正解

ウ→エ→イ→ア

解説

第二次世界大戦の日本を占領した連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は財閥が軍国主義を支えたと判断し、財閥解体が行われ大企業の分割や株式の売却が行われました。

1950年代後半の高度経済成長期には、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫が「三種の神器」と呼ばれ人気を集めました。当時は「三種の神器」をはじめ「神武景気」や「神武以来の天才」など日本書紀や古事記から引用された言葉が好まれて使われました。

1973年(昭和48年)の第四次中東戦争により原油価格は暴騰し、中東からの石油に依存していた日本は経済的に打撃を受け、高度経済成長は終わりを迎えました。

1980年代後半から90年代初めにかけて、実体経済以上に株価や地価が値上がりし、バブル経気と呼ばれる好景気を迎えました。しかし、バブル崩壊後はデフレ不況が長く続くことになり、世界経済に占める日本の割合は低下しました。