公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第66問(2011年度静岡県公立高校入試)

問題

次のア~ウは江戸時代の享保の改革以降のできごとである。ア~ウを、時期の古い順に並べ、記号でで答えなさい。

松平定信は、凶作に備え米の備蓄をさせるなど、農村の立て直しをはかった。
町奉行所の役人であった大塩平八郎が、「救民」をかかげて大阪で挙兵した。
財政再建をはかった田沼意次は、打ちこわしなどが増加するなかで老中を罷免された。

正解

ウ→ア→イ

解説

1772年老中となった田沼意次は、株仲間の奨励や長崎貿易の拡大など積極的な経済政策を実施しましたが、賄賂の横行や天明のききんによる百姓一揆や打ちこわしの増加もあり1786年に失脚しました。

翌年の1787年に老中となった松平定信は質素・倹約をかかげ寛政の改革を行いますが、その厳しさから人心が離れ、1793年に失脚しました。

1837年大阪町奉行所の元役人で儒学者(陽明学)であった大塩平八郎が、天保のききんで苦しむ民衆の「救民」をかかげ反乱を起こしました。反乱は一日で鎮圧されましたが、幕府や民衆に衝撃を与えました。

江戸時代は気温が低い傾向にあったと言われています。そのため飢饉が頻発し、百姓一揆や都市部での打ちこわしが多発しました。