問題
次の各文は、19世紀末から20世紀前半にかけての日本のようすについて述べたものである。ア~ウについて年代の古いものから順に記号で答えなさい。
- ア
- パリで開かれた会議に参加し、ベルサイユ条約に調印した。
- イ
- 義和団事件の後、対立の深まったロシアとの戦争が始まった。
- ウ
- ヨーロッパ諸国への輸出が増大し、大戦景気と呼ばれる好景気が始まった。
正解
イ→ウ→ア
解説
1899年(明治32年)に中国山東省で外国勢力(キリスト教)を排除し清を助けようと、宗教団体である義和団が蜂起し、翌年には北京の外国公使館を包囲し、清は各国に宣戦布告しました。日本を中心とする8か国連合軍は北京を占領して乱を鎮圧し、清は降伏しました。
この混乱の中、ロシアは満州を占領。これに対抗して日本は1902年(明治35年)に日英同盟を結び、1904年(明治37年)日露戦争が始まりました。
1914年(大正3年)ヨーロッパで第一次世界大戦がおこると、日本の輸出は拡大し大戦景気と呼ばれる好景気となり、重化学工業が発展しました。
1919年(大正8年)第一次世界大戦の講和条約であるベルサイユ条約が結ばれ、敗戦国のドイツには多額の賠償金が課せられました。