公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第80問(2011年香川県公立高校入試)

問題

次のア~エは、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代のいずれかの時代に制作された文化財についてまとめたものである。これらの文化財が、年代の古い順に左から右に並ぶように、記号ア~エを用いて答えよ。(画像省略)

狩野永徳の代表作である唐獅子図屏風
藤原頼通がつくらせた平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像
足利義政が東山につくらせた銀閣
運慶がつくった東大寺南大門の金剛力士像

正解

イ→エ→ウ→ア

解説

平安時代から鎌倉時代にかけて、阿弥陀仏にすがり念仏を唱えて極楽浄土への往生を願う浄土信仰が広がりました。摂関政治で栄華を誇った藤原道長の子、藤原頼通は1053年宇治(京都)に平等院鳳凰堂を建て、阿弥陀如来像を安置しました。

東大寺は奈良時代に聖武天皇によって建てられ、源平の争乱で大仏殿を含む多くの建物を焼失しましたが、鎌倉時代に再建され、運慶・快慶らによって金剛力士像が作られました。その後戦国時代の戦乱で大仏殿は再び焼失し、江戸時代に再建されました。

室町幕府8代将軍足利義政の後継問題から1467年から1477年に応仁の乱がおこり、京都の広い範囲が焼失しました。足利義政は東山に隠居し、銀閣を始め山荘を建築し、禅宗の影響を受けた東山文化がおこりました。

狩野永徳は織田信長や豊臣秀吉に仕えた絵師で、唐獅子図屏風や洛中洛外図のほか安土城、大坂城、聚楽第などの障壁画を描きました。

参考リンク

  

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