問題
次のア~エは、江戸幕府の鎖国政策を大きくゆるがすできごとである。古い順に並べかえ、3番目の符号を答えなさい。
- ア
- アメリカ船モリソン号が幕府から撃退された。
- イ
- ペリーが軍艦4隻を率いて浦賀に来航した。
- ウ
- 幕府が外国船を打ち払う命令を出した。
- エ
- ラクスマンが漂流民を連れて根室に来航した。
正解
ア
解説
オランダ以外の欧米諸国とは通商を行わない方針の江戸幕府に、最初に通商を要求したのはアメリカやイギリスではなくロシアでした。1792年ロシアの使節ラクスマンが漂流民の大黒屋光太夫らを伴って根室に来航しました。
ロシアに加えてイギリス船やアメリカ船も日本近海に来航するようになると、江戸幕府は1825年に異国船打払令を出し、鎖国を維持しようとしました。
1837年日本との通商を求めたアメリカ船モリソン号を幕府が砲撃する事件が起きますが、日本人漂流民も乗船していたことから幕府の対応は批判されました。
1853年ぺリーが浦賀に来航し、翌年には日米和親条約が結ばれ日本は開国しました。
ロシア、イギリス、アメリカの通商要求に対して、幕府は鎖国を維持しようとしますが、アヘン戦争の影響もあって、ペリー来航を機に開国に至るのがおおまかな流れです。