公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第91問(2010年滋賀県公立高校入試)

問題

明治時代の教育について述べた次のア~エの文から、略年表中のA~Cの時期にあてはまるものをそれぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。

  1. 明治政府の成立
  2. 民撰議院設立の要求
  3. 大日本帝国憲法の発布
  4. 日露戦争
義務教育の年限が4年から6年に改められ、小学校の就学率が97%を超えた。
教育勅語が発布され、教育のよりどころとされた。
小学校令により、義務教育が4年と定められた。
学制により、6歳以上の男女がすべて小学校に行くことが定められた。

正解

A→エ B→ウ C→イ

解説

1872年(明治5年)学制が公布され、小学校、中学校、大学の近代的な学校制度が作られました。授業料等の問題で就学率は低いものでした。

1886年(明治19年)小学校令が出され、尋常小学校の4年間が義務化されました。

1889年(明治22年)大日本帝国憲法が発布され、その翌年に教育勅語が出されました。教育勅語は第2次世界大戦後の1948年(昭和23年)衆議院で排除の決議、参議院で失効確認の決議がそれぞれ全会一致で可決成立しています。

1900年(明治33年)義務教育は無償化され、日露戦争後の1907年(明治40年)には義務教育が6年となり、明治の末期には就学率は100%近くまで高まりました。

エの学制が一番古く、その後ウ→アは文章の内容でわかると思います。ポイントは教育勅語の制定が大日本国憲法発布の翌年だということです。