公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第31問(2010年度香川県公立高校入試)

問題

第二次世界大戦後のわが国の外交に関する次のア~ウのできごとが、年代の古い順に左から右に並ぶように記号ア~ウを用いて答えよ。

サンフランシスコ講和会議で、48か国と平和条約を結んだ
平和友好関係を発展させるために、日中平和友好条約を結んだ
日ソ共同宣言を調印したのち、国際連合に加盟した

正解

ア→ウ→イ

解説

戦後処理に関する基礎の問題です。

1951年(昭和26年)日本はサンフランシスコ平和条約を結び主権を回復しましたが、この条約に参加しなかった国とは個別に平和条約を結ぶことになりました。

1956年(昭和31年)日本は日ソ共同宣言でソ連と国交を回復し、安全保障理事会の常任理事国であったソ連の支持を得て、国際連合に加盟することができました。

1972年(昭和47年)日本は中華人民共和国と日中共同声明で国交を回復し、さらに1978年(昭和53年)に日中平和友好条約を結びました。

近年日本の最大の貿易相手国は中国であり、GDPも中国に抜かれています。中国の世界経済に占める割合は高くなっており、それに比例して高校入試における歴史や地理の問題で、中国に関するものがますます増えていくでしょう。

 

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歴史並び替え問題第30問(2010年度徳島県公立高校入試)

問題

次のア~エは第二次世界大戦後のできごとである。おこった順にア〜エを並べなさい。

沖縄が返還される。
国際連合が発足する。
朝鮮戦争がおこる。
日米安全保障条約が改定される。

正解

イ→ウ→エ→ア

解説

国際連合の構想は1941年(昭和16年)の大西洋憲章に始まり、第2次世界大戦の連合国を中心に1945年(昭和20年)10月に正式に足しました。敗戦国であった日本が国連に加盟したのは1956年(昭和31年)です。

1950年(昭和25年)朝鮮戦争が始まると安全保障理事会の議決を経て、アメリカ軍が中心の国連軍が結成され、韓国を支援しました。

日米安全保障条約は1951年(昭和26年)にサンフランシスコ平和条約の調印直後に締結され、1960年(昭和30年)に改定されました。

沖縄返還は1972年(昭和47年)です。

 

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歴史並び替え問題第29問(2010年度山口県公立高校入試)

注意

この問題の前に第27問を解くのをおすすめします。

問題

次のア~ウは明治から大正にかけての政治に関するできごとである。年代の古い順に並び替えて記号で答えなさい。

納税額に関係なく、25歳以上の男子に選挙権が与えられた。
米騒動による混乱の後、初の本格的な政党内閣が成立した。
五日市憲法を始め、多くの憲法草案が民間で作られた。

正解

ウ→イ→ア

解説

大日本帝国憲法制定以前の自由民権運動が盛んだった1881年ごろにたくさんの民間人が憲法草案を作りました。これらは私擬憲法とよばれ、その中でも五日市憲法は基本的人権を取り入れていたことで知られています。

 

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