公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第120問(2012年愛知県公立高校入試)

問題

次のア~エは、人権を保障する取り決めについて述べたものである。年代の古い順に並び替え、記号で答えなさい。

すべての者に人間たるに値する生活を保障することが明記されたワイマール憲法がつくられた。
達成するべき共通の人権保障水準を掲げ、各国の人権保障の規範となっている世界人権宣言が採択された。
子どもの人間としての権利や自由を尊重し、保護していくことを目的として、児童(子ども)の権利条約が採択された。
人は生まれながらに自由で平等な権利を持っているという考え方が取り入れられたフランス人権宣言が出された。

正解

エ→ア→イ→ウ

解説

公民分野の問題です。

フランスでは革命によって王政が倒され、1789年、国民主権・自由権・平等権をとりいれた人権宣言が出されました。

第一次世界大戦に敗北したドイツでは1919年(大正8年)社会権を認めたワイマール憲法が制定されました。社会権とは子ども、高齢者、障害者など社会的・経済的な弱者を含めてすべての人が人間らしく豊かに生活する権利です。

1948年(昭和23年)12月10日、国連総会で世界人権宣言が採択されました。毎年12月10日は世界人権デーです。

1989年(平成元年)国連総会で子どもの権利条約が採択されました。子どもを一人の人間としてその人権を尊重し、国家は子どもの最善の利益のために行動しなければならないと定められています。