公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第47問(2011年福島県公立高校入試)

問題

次のア~エは20世紀前半におきたできごとについて述べた文である。ア~エを年代の古い順に並べて答えなさい。

アメリカでの株価の暴落をきっかけに、世界恐慌が起きた。
イタリアがエチオピアを侵略して併合した。
イギリスの植民地であったインドが独立した。
ロシアの革命政府が、ソビエト社会主義共和国連邦を成立させた。

正解

エ→ア→イ→ウ

解説

ロシア革命は第一次世界大戦のさなかの1917年(大正6年)におこりましたが、その後の内戦やシベリア出兵などの外国の干渉により、ソビエト社会主義共和国連邦の成立は1922年(大正11年)でした。

1929年(昭和4年)アメリカニューヨークの株価暴落をきっかけに世界的な不況が広がりましたが、ソ連は社会主義経済体制で影響をほぼ受けませんでした。

イタリアではソ連が成立したのと同じ年にムッソリーニが首相となり、ファシズム体制を築き、1935年(昭和10年)にエチオピアに侵攻、翌年に併合しました。またヒトラー率いるナチスドイツは1935年に再軍備を宣言、翌年にラインラント進駐を行い、第一次世界大戦後のヨーロッパの秩序であったベルサイユ体制は崩壊しました。

インドが独立を果たすのは第二次世界大戦後の1947年(昭和22年)です。 

 

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