公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第122問(2012年滋賀県公立高校入試)

問題

1874年に民撰議院設立建白書が政府に提出された。そのあとにおこったできごとを、次のア~オから3つ選び、年代の古い順に並び替え、記号で答えなさい。

伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任した。
廃藩置県が行われた。
五箇条の御誓文が出された。
大坂で国会期成同盟が結成された。
大日本帝国憲法が発布された。

正解

エ→ア→オ

解説

1868年(明治元年)明治新政府は五箇条の御誓文で政治の方針を示し、中央集権国家を目的として、1871年(明治4年)廃藩置県を行いました。

1873年(明治6年)朝鮮問題での対立から、板垣退助は政府を去り、翌年に民撰議院設立建白書を提出し、国会開設を求める自由民権運動の指導者になりました。

自由民権運動は次第に全国に広がり、1880年(明治13年)国会期成同盟が結成され、国会開設を求める万単位の署名が政府に提出されました。

政府は1881年(明治14年)10年後の国会開設を約束し、その間に近代国家の体制の構築を急ぎました。

1885年(明治18年)内閣制度の創設、1889年(明治22年)大日本帝国憲法の発布、そして翌年には第一回の帝国議会が開かれました。こうして日本は憲法と国会を持つ近代国家となりました。

 

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