公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第45問(2011年宮城県公立高校入試)

問題

日本では第二次護憲運動を経て、1924年に加藤高明内閣が成立し、それから1932年の五・一五事件まで政党内閣が続いた。この期間におきたできごとを次のア~エから三つ選んで、年代の古い順に記号で答えなさい。

治安維持法が制定される
日英同盟が結ばれる
満州事変が始まる
世界恐慌がおこる

正解

ア→エ→ウ

解説

1924年(大正13年)政党内閣と普通選挙を求める第二次護憲運動がおこり、加藤高明内閣が成立し、翌年に男子普通選挙と治安維持法が成立しました。

1929年(昭和4年)ニューヨークの株式市場で大暴落がおこり世界恐慌が始まりました。日本でもその影響を受け昭和恐慌と呼ばれる不景気が続き、その最中の1931年(昭和6年)に日本陸軍の一部である関東軍が満州事変をおこし、満州を占領、翌年に満州国を建国しました。

犬養内閣は満州国を認めず、五・一五事件で倒れますが、事件を起こしたのは陸軍ではなく海軍将校で、その背景は昭和恐慌、満州国問題、ロンドン海軍軍縮条約、統帥権干犯問題など複雑です。