問題
物流に関して、次のア~エを時代の古い順に並べなさい。
- ア
- 生糸が、船で横浜から輸出された。
- イ
- 馬借や問丸が活躍し、物資を運んだ。
- ウ
- 税である調を、かついで都に運んだ。
- エ
- 大阪へ年貢米を運ぶ、西回り航路が開かれた。
正解
ウ→イ→エ→ア
解説
古代の律令制での税は租庸調で、そのうち調は主に布製品で都に運ばれました。当時の様子は木簡によってがわかります。
中世(鎌倉・室町時代)になると、都だけでなく各地で定期市が開かれるようになり、馬借や問丸が活躍しました。前者は馬による輸送で後者は船による輸送です。
江戸時代の大阪(大坂)には多くの藩の蔵屋敷が建てられ、各地から運ばれた年貢米の保管と売買が行われました。
横浜はもともと小さな漁村でしたが、1858年の日米修好通商条約で開港し、その後大きく発展しました。生糸は近代日本の最重要の輸出品で、1872年(明治5年)群馬県に富岡製糸場が作られました。製糸業は第二次世界大戦後に化学繊維が広まるまで、日本の産業のなかで大きな地位を占めました。