公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第58問(2011年福井県公立高校入試)

問題

足利義満が南北朝を統一する以前のア~エのできごとを、年代の古い順に並べて答えなさい。

後醍醐天皇が建武の新政を始めた。
桓武天皇が新しい都で政治を立て直そうとした。
白河上皇が院政を始めた。
後鳥羽上皇が朝廷の勢力回復をはかって挙兵した。

正解

イ→ウ→エ→ア

解説

政治改革を行おうとした4人の天皇(上皇)に関する問題です。

794年桓武天皇は平安京に遷都し、律令政治を立て直そうとしました。新しい官職や制度を作り、最澄や空海の新しい仏教を支援しました。また、坂上田村麻呂による東北地方への遠征を行いました。

1086年白河上皇が院政を始めました。上皇自身が政治を行い、院近臣と呼ばれる側近を重用しました。摂関政治で権力を握っていた藤原氏の力は次第に弱まりました。

1221年に後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒そうと挙兵しましたが、敗れて隠岐に流されました.

この承久の乱は朝廷側が非朝廷側に敗北するという日本史上稀有なできごとです。

後醍醐天皇も鎌倉幕府を倒そうと挙兵しましたが、敗れて隠岐に流されました。後鳥羽上皇と異なり脱出に成功し再度挙兵、足利尊氏らの働きもあって年鎌倉幕府を倒し、1334年建武の新政を始めました。しかし、復古主義的な政治は武士の反発を招き、2年半で新政は終わりました。

 

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