公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第16問(2010年度石川県公立高校入試)

問題

1929年の世界恐慌の後におきた日本に関するできごとを、次のア~オから4つ選び、年代の古いものから順に並べ、その符号を答えなさい。

国家総動員法が制定される。
ワシントン会議で軍備が制限される。
太平洋戦争が始まる。
国際連盟を脱退する。
日中戦争が始まる。

正解

エ→オ→ア→ウ

解説

1918年(大正7年)に第一次世界大戦が終わると、世界は平和を求め軍縮の気運が高まり、1922年(大正11年)ワシントン会議で各国の軍縮が決まりました。

1929年(昭和4年)に世界恐慌がおこり、日本では昭和恐慌と呼ばれる深刻な不況に陥りました。

1931年(昭和6年)日本陸軍の一部(関東軍)は満州事変をおこし、翌年に満州国を建国しました。不況下の国民の多くはこれを支持しますが、国際的には非難され1933年(昭和8年)日本は国際連盟を脱退し世界から孤立しました。

1937年(昭和12年)には中国と全面的な戦争に発展し、その翌年に国家総動員法を制定し戦時体制を強化しました。この日中戦争によってアメリカとの対立が深まり、1941年(昭和16年)に太平洋戦争が始まりました。

 

満州事変――政策の形成過程 (岩波現代文庫)

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  • 作者:緒方 貞子
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