公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第139問(2012年福岡県公立高校入試)

問題

次のア~オのカードは、日本の近現代のおもなできごとをまとめ、見出しをつけたものである。年代の古い順に並べ、記号で答えなさい。

ア デモクラシーと世界大戦

本格的な政党内閣が成立する。

大戦がはじまり、好景気となる。

イ 民主化と経済成長

日本国憲法が施行される。

高度経済成長が始まる。

ウ 近代国家の成立

自由民権運動が広がる。

産業革命がはじまる。

エ 世界恐慌の影響

五・一五事件がおこる。

不況が農村に打撃をあたえる。

オ 国民生活の統制

大政翼賛会が発足する。

生活必需品が配給制になる。

正解

ウ→ア→エ→オ→イ

解説

明治、大正、昭和ひとけた、昭和10年代、昭和20年代の政治と経済に関する問題です。

日本の民主主義思想は明治時代の国会開設を求める自由民権運動によって広まり、1880年明治13年)に国会期成同盟が結成され、運動は最高潮を迎えました。その後、自由党立憲改進党などの政党が結成されました。

時代が進むにつれて選挙権は拡大され、大正デモクラシーとよばれる民主主義・自由主義の風潮が広まりました。、1918年(大正7年)には本格的な政党内閣である原敬内閣が発足しました。

政党内閣は、五・一五事件で海軍将校に犬養毅首相が射殺されたことで終りを迎えました。世論は政党に冷たく海軍将校に同情的でした。その理由には政党の腐敗、世界恐慌による不況、満州事変で満州国を認めなかったこと、ロンドン海軍軍縮条約への不満などがあります。

日中戦争の泥沼の状況の中、日本の政治は行き詰まり、すべての政党が解散し大政翼賛会が結成されました。

第二次世界大戦後、1947年(昭和22年)日本国憲法が施行され、戦後の民主主義政治が始まりました。

 

日本の産業革命1880年代後半(自由民権運動の後期)に綿糸紡績業や製糸業などの軽工業で始まり、1901年の官営八幡製鉄所の操業開始から重工業も発展し始めました。

1914年(大正3年)に始まった第一次世界大戦によって、日本のヨーロッパ向けの輸出が増大し、大戦景気と呼ばれる好景気に入りました。

1929年(昭和4年)に始まった世界恐慌によって、日本ではアメリカ向けの生糸輸出が激減し、価格が暴落、養蚕業が盛んだった日本の農村は深刻な打撃を受けました。

日中戦争の泥沼の中、日本は総力戦体制を築くため、1938年(昭和13年国家総動員法が制定され、生活必需品の配給制が実施されました。

戦後の日本経済は、1950年(昭和25年)の朝鮮戦争をきっかけに回復し、1950年代後半から高度経済成長期を迎えました。

 

日本近代史 (ちくま新書)

日本近代史 (ちくま新書)