公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第128問(2012年鳥取県公立高校入試)

問題

19世紀末から20世紀初めにかけて、日本の朝鮮半島・中国大陸への進出がさかんになった。次のア〜エの出来事を、年代の古い方から並べかえ、記号で答えなさい。(一部改題)

中国に二十一カ条の要求を出す。
日英同盟を結ぶ。
朝鮮で三・一独立運動がおこる。
朝鮮で甲午農民戦争(東学党の乱)がおこる。

正解

エ→イ→ア→ウ

解説

1894年(明治27年)朝鮮では重税や日本の進出に反対する農民の大規模な武装蜂起がおきました。これが甲午農民戦争で、鎮圧のために清と日本が朝鮮に出兵し、日清戦争がおこりました。

1902年(明治35年)ロシアの満州進出に対抗して、日本はイギリスと同盟を結び、その後の日露戦争に勝利しました。1910年(明治43年)韓国併合を行い朝鮮を植民地化しました。

1914年(大正3年)第一次世界大戦が始まると、日本は日英同盟を理由に参戦し、中国山東省のドイツ軍と戦いました。翌年には山東省のドイツの権益を引き継ぐなどの二十一カ条の要求をだし、中国政府に認めさせました。

1919年(大正8年)第一次関大戦の講和会議がパリで開かれ、民族自決の考えが世界に広まりました。朝鮮では三・一独立運動がおき、中国では講和会議で山東省の権益が日本に認められたことをきっかけとして大規模な反日運動である五・四運動がおこりました。