問題
20世紀前半におこった次のア~ウのできごとを、年代の古い順に並べ、記号で答えなさい。
- ア
- 国際連盟が設立される
- イ
- ワシントン会議が開かれる
- ウ
- 第一次世界大戦が終わる
正解
ウ→ア→イ
解説
1914年(大正3年)に始まった第一次世界大戦は1918年にイギリス、フランス、アメリカ、などの連合国が勝利し、ドイツ、オーストリアなどの同盟国の敗北で終わりました。日本は日英同盟を理由に参戦し、中国の山東省のドイツ軍と戦い勝利しました。1919年(大正8年)ベルサイユ条約が結ばれ、ドイツには多額の賠償金が課せられました。
さらに翌年の1920年、国際連盟が設立され、日本は常任理事国に就きました。国際平和のための組織でしたが、アメリカは加盟せず、ドイツ、ソ連は設立当初は加盟できませんでした。
さらに翌年の1921年から22年にかけてアメリカの首都ワシントンでアメリカ、イギリス、日本、中国(中華民国)など9カ国が参加して、国際会議が開かれました。会議の主な目的は第一次世界大戦の原因の一つとなった各国の海軍軍備の拡大に歯止めをかけることで、主力艦の量に制限が加えられました。その保有比率はアメリカ・イギリスが5、日本は3と定められました
また、会議では日本が第一次世界大戦で獲得し、ベルサイユ条約で認められていた山東省の権益の中国への返還と日英同盟の解消が決まりました。
1929年(昭和4年)に始まった世界恐慌の中で、ベルサイユ体制へ不満を持つドイツ人や、日本政府の国際協調外交に不満を持つ日本人が次第に増加したことが、のちの第二次世界大戦の原因の一つになりました。