問題
次のア~オのできごとのうち、下記の文章を参考にして1882年以降におこったものを3つ選び、年代の古い順に並べ記号で答えなさい。
1882年に作られた大阪紡績会社は、工場で綿花を原料とした商品を大量に生産した。
- ア
- 世界平和と国際協調をうたう国際連盟が誕生し、ジュネーブに本部が置かれた。
- イ
- フランスの国民議会は、政治を行う権限は国民にあると主張し、人権宣言を出した。
- ウ
- 腐敗した役人の追放や外国人の排斥をめざして、朝鮮南部で甲午農民戦争がおこった。
- エ
- 清がアヘンの輸入を禁止すると、イギリスが軍艦を派遣して、アヘン戦争が起こった。
- オ
- 孫文が臨時大総統となり、アジア最初の共和国である中華民国が建国された。
正解
ウ→オ→ア
解説
フランスの人権宣言は1789年、アヘン戦争は1840年で、ともに江戸時代のできごとです。
明治時代に入ると更に西洋技術の導入が進み、1882年(明治15年)渋沢栄一の提唱により大阪紡績会社が作られました。富岡製糸場などの官営模範工場とは異なり民間資本で建設され、現在の東洋紡の前身となりました。
1894年(明治27年)甲午農民戦争の鎮圧のため日本と清の両国が朝鮮に出兵し、日清戦争の発端になりました。
1911年(明治44年)12月に辛亥革命がおこり清は滅び、翌年1月に孫文が中華民国の臨時大総統に就任しました。しかし、革命政府には実力が足らず、清の実力者であった袁世凱に大総統をゆずらざるを得ませんでした。
第一次世界大戦終結後の1920年(大正9年)アメリカのウィルソン大統領の提案により国際連盟が設立され、日本はイギリス、フランス、イタリアとともに常任理事国になりました。