公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第50問(2011年群馬県公立高校入試)

問題

平安時代の後半に起こった、次のア~エのできごとを古い順に並べなさい。

白河上皇が院政を始めた。
藤原道長が摂政になった。
平清盛が太政大臣になった。
保元の乱、平治の乱が起こった。

正解

イ→ア→エ→ウ

解説

平安時代の中央の政治に関する問題です。

藤原氏は、大化の改新(645年)で功績を挙げた中臣鎌足が天皇から「藤原」の姓を与えられたことに始まり、その後勢力を伸ばし、天皇を補佐する役職である「摂政・関白」として政治の実権を握りました。1016年に藤原道長が摂政となり最盛期を迎えたと言われています。大化の改新から371年後、平安京遷都(794年)から222年後のことでした。

1086年白河天皇は上皇となり院政を始めました。その政治は院近臣と呼ばれる側近を重用した独裁的なものでした。

1156年保元の乱、1159年平治の乱と続いて都で戦乱が起こりましたと。これは天皇家、藤原摂関家、武士である源氏と平家、さらに院近臣の内部対立や権力闘争によるものでした。これに勝利し権力を握ったの平清盛で、1167年に武士として初めて太政大臣になりました。

 

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