公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第125問(2012年大阪府公立高校入試)

問題

次の各文は、14世紀の我が国のようすについて述べたものである。ア~ウを年代の古い順に並び替え、記号で答えなさい。

南北朝の動乱が終わった。
足利尊氏が征夷大将軍に任じられた。
後醍醐天皇によって建武の新政が始められた。

正解

ウ→イ→ア

解説

鎌倉幕府から政治の実権を取り戻そうと挙兵した後醍醐天皇に、北条氏の独裁体制に不満があった足利尊氏ら幕府の御家人が加勢したことで、鎌倉幕府は倒れ1334年に後醍醐天皇を中心とする新しい政治体制である建武の新政が始まりました。

建武の新政は武家社会の慣習を無視するなどして、一部の武士の支持を失い、足利尊氏は1336年京都に新しい天皇を立て武家政権を樹立し、後醍醐天皇は吉野(奈良県)に逃れました。2人の天皇が存在し、対立する南北朝の動乱の時代が始まりました。

足利尊氏は1338年に征夷大将軍に就き、正式に室町幕府が開かれますが、動乱は約60年続き、南北朝が統一されるのは三代将軍足利義満の時で1392年です。