公立高校入試の歴史並び替え問題

年代の数字を覚えることは重要ではありません。できごとの内容と前後の関係を理解しましょう

歴史並び替え問題第81問(2011年愛媛県公立高校入試)

問題

九州に関する次のア~エのできごとを年代の古い順に並べ、その記号を答えよ。

モンゴル軍が、対馬、壱岐をへて九州北部の博多湾に上陸し、日本軍と戦った。
イエズス会の宣教師ザビエルが来日し、大分などでキリスト教を布教した。
成人男子に兵役が課せられ、一部の兵は防人として九州北部に送られるようになった。
長崎に来航するオランダ船がもたらす海外の情報が、オランダ風説書にまとめられた。

正解

ウ→ア→イ→エ

解説

663年の白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗れた日本は、その侵攻に備え水城や山城を構築し、九州北部に防人を配置しました。水城についてはこちら→水城跡|大野城市

1274年の文永の役ではモンゴル軍(元軍)の博多湾上陸を許しますが、その後防塁が築かれ、1281年の弘安の役では上陸を許しませんでした。

元寇防塁についてはこちら→元寇防塁(生の松原地区) | 文化財情報検索 | 福岡市の文化財

1549年に鹿児島に上陸したスペイン人のフランシスコ=ザビエルは京都で天皇や将軍の謁見を求めますが叶わず、山口や大分でキリスト教の布教を行いました。

江戸幕府はキリスト教の布教に熱心なスペインやポルトガルの来航を禁止し、長崎の出島でオランダとの交易を行いました。オランダ風説書によって幕府は世界情勢を知り、オランダ商館のドイツ人医師シーボルトは日本人に医学や自然科学を教えました。

 

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